医薬品産業は関西が制す

　日本の製造品出荷額をベースにした医薬品産業の状況において、関西は全国シェア27％を示し、関東甲信25％を抑えて、国内医薬品製造拠点��1である。（経済産業省工業統計調査）その関西地区では、大阪府10.6％、滋賀県7.8％、兵庫7.0％…と続き、大阪府は都道府県ベースでも第1位、第2位に埼玉県をはさむものの滋賀県3位、兵庫県4位と、関西圏が全国でも圧倒している。関西圏は製造業における付加価値の産業別ウエイトでみると、医薬品・電気機械器具のウエイトが高い。関西経済では、医薬品産業、電気機械器具産業が重要視されていることがわかる。
　関西における医薬品企業、大学及び公的機関の医薬品開発拠点では、阪大周辺の北大阪バイオクラスター、「薬の町」として約400年の歴史をもつ道修町周辺地区、そして神戸・ポートアイランドを軸とする神戸医療産業都市がある。
　私たち�蟹g-Mは、兵庫県神戸市・ポートアイランドにあり、医薬品関連、医療機器、機能性成分などの成分同定や形状検討、体内動態や薬物動態などの基礎研究・応用研究の他、ライフサイエンス分野における健康の啓蒙運動など医薬品産業の一端にかかわっている。
【ラボ】ポートアイランドビル3階
　　　　神戸学院大　ポートアイランド校舎　薬学部LSC1
　　　　神戸臨床研究情報センター（TRI）301
3か所のラボを、研究内容、作業内容に応じて使い分けている。　　　　　　

(株)Ig-Mのパフォーマンス

　関西圏の一環である神戸では、製造・研究拠点としての医薬品企業、大学、公的研究所など、産官学の拠点が集約している。このことは医薬基盤の状況から創薬のポテンシャルは十分にあると思われる。私たち�蟹g-Mは、創薬にかかわる研究者として、また研究機関のシーズを医薬品企業や製造業との間を取り持つコーディネーターとして、神戸及び関西圏の中で軽快に動きまわり、有望なシーズを製品化へと実現していくことで、自らを成長させていきたいと考えている。神戸から関西圏へと視野を広げたうえで、2013年春に開設した東京支店では、関東のスタイルに合ったパフォーマンスを行いたいと考える。